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バチルス菌BT剤

バチルス菌BT剤の農薬の種類一覧 有機JAS認定農薬

Bacillus
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市販されているバチルス菌BT剤の比較表です。
菌の型と毒素の濃度を比較しやすいように表を作りました。
薬剤名をクリックすると製品の情報ページにリンクしています。
通販へのリンクをクリックすると該当する薬剤の検索結果一覧を表示します。

バチルス菌BT剤の農薬一覧表
薬剤 菌型 有効成分 毒性/魚毒性 期限 通販へのリンク
ゼンターリ顆粒水和剤 生菌 バチルスチューリンゲンシス菌の生芽胞及び産生結晶毒素10.0%
アイザワイ系
楽天市場
エスマルクDF 生菌 バチルスチューリンゲンシス菌の生芽胞及び産生結晶毒素10.0%
クルスターキー系
普通物/A類 5年 楽天市場
トアローCT水和剤 死菌 バチルスチューリンゲンシス菌の産生する結晶毒素7.0%
クルスターキー系
普通物 5年 楽天市場
トアローフロアブルCT 死菌 バチルスチューリンゲンシス菌の産生する結晶毒素7.0%
クルスターキー系
普通物 3年 楽天市場
バシレックス水和剤 生菌 バチルス チューリンゲンシス菌の 生芽胞及び産生結晶毒素10.0% 
アイザワイ系+クルスターキー系
普通物 4年 楽天市場
チューンアップ顆粒水和剤 生菌 バチルスチューリンゲンシス菌の生芽胞及び産生結晶毒素10.0%
クルスターキー系
普通物 4年 楽天市場
デルフィン顆粒水和剤 生菌 バチルスチューリンゲンシス菌の生芽胞及び産生結晶毒素10.0%
クルスターキー系
普通物 5年 楽天市場
インプレッション水和剤 生菌 バチルスバチルス・ズブチリス菌(Bacillus subtilis QST-713株納豆菌の一種)の生芽胞 普通物 3年 楽天市場
ボトキラー水和剤 生菌 バチルスズブチリス菌の生芽胞1×1011cfu/g 普通物 3年 楽天市場
サブリナフロアブル 生菌 バチルスチューリンゲンシス菌の生芽胞及び産生結晶毒素10.0%
アイザワイ系
普通物/A類 3年 楽天市場
フローバックDF 生菌 バチルスチューリンゲンシス菌の生芽胞及び産生結晶毒素10.0%
アイザワイ系
普通物/A類 5年 楽天市場
ファイブスター顆粒水和剤 生菌 バチルスチューリンゲンシス菌の生芽胞及び産生結晶毒素10.0%
クルスターキー系
普通物 4年 楽天市場
レピタームフロアブル 死菌 シュードモナス フルオレセンス菌の産生するバチルス チューリンゲンシス菌由来の結晶毒素7.0%
ブイハンターフロアブル 生菌 バチルス・チューリンゲンシス菌の生芽胞及び産生結晶毒素10.0% 普通物 3年

BT剤の効能

ヨトウムシ アオムシ コナガ ハマキ類

BT剤の適応作物 適用例

野菜類(ハスモンヨトウ コナガ オオタバコガ ヨトウムシ アオムシ シロイチモジヨトウ ウリノメイガ)
果樹類(ハマキムシ) 樹木類(ケムシ類)

BT菌の注意事項

・ 蚕に対する毒性がありますので、養蚕主要県その他主要養蚕地帯及び養蚕農家、共同飼育所などの周辺では 使用しないでください。また、これら以外の場所でも付近に桑園がある場合は飛散してかからないよう風向 等に十分注意して散布してください。なお、本剤の使用に当たっては散布地域の使用制限に従ってください。
・ マメコバチの活動に影響を及ぼすおそれがありますので注意してください。
・ ミツバチに対して影響がありますので、以下のことに注意してください。
① ミツバチの巣箱及びその周辺にかからないようにしてください。
② 受粉促進を目的としてミツバチ等を放飼中の施設や果樹園等では使用をさけてください。
③ 養蜂が行われている地区では周辺への飛散に注意する等、ミツバチの危害防止に努めてください。

BT菌の食品への影響

バチルス菌は広く自然界に存在しているものの生物農薬として利用されていることから、多くの農産物に付着している為、農産加工品食品(特に豆腐)への影響が懸念されています。外国産大豆 137検体、国産大豆 43検体、市販の豆腐 30検体を調査したところ、外国産の汚染率が高かったが国産も汚染されていました。また、市販の豆腐からは食品衛生上問題にならない程度の下痢毒が検出されました。(wikipediaより引用しました)

芽胞とは?

芽胞(がほう、spore)とは、一部の細菌が形づくる、極めて耐久性の高い細胞構造です。
胞子膜、皮層、芯部からなり、胞子膜の外側に外皮を持つものもあります。
芯部には、DNA、リボソーム、酵素、低分子化合物などが含まれており、半結晶状態になっています。
以前は、(細菌の)胞子(ほうし、spore)、内生胞子(ないせいほうし、endospore)とも呼ばれていましたが、真菌やシダ植物の胞子とは役割が異なるため、それらと区別するために、芽胞という名称で呼ばれるようになりました。(Wikipediaより引用しました)

BT剤の個人的見解

菌だから安全かというと、哺乳類への長期的な影響については研究されていません。食品検査で菌として検出されていることから、農作物に付着したバチルス菌はいわゆる汚染物質であり人間がバチルス菌が付着した農作物を食べることでどのような症状が現れるかについては国内では見解がありません。
バチルス菌の芽胞は加熱に対して抵抗性(180度で30分が不活性化の条件でアルコールにも耐性をもつ)を持っていますので芽胞入りのBT菌か、結晶毒素のみ製剤にするのかひとつの判断材料になると思います。芽胞は生存に適した環境になると発芽し、菌体をつくります。人によってはアレルギー反応が生じたりする可能性があると思いますのでアルカリ性の食品と一緒に調理摂取することや、食品に深刻なアレルギーのある方はBT剤の使用をやめておかれたほうが無難です。

私が購入した有機栽培用のバチルス菌は、芽胞の無い結晶毒素のみのトアロー水和剤で柑橘類に使用しました。バラの害虫チュウレンチハバチの幼虫には効果は無かったです。

個人的にはバチルス菌の製剤は残留農薬が過剰になりがちですので使用量に注意を要する農薬であると思います。