4/20/2018

天敵製剤についての解説1-テントップ:コレトップ:リクトップ:メリトップ:チリトップ:ヒメトップ:ツヤトップ:サバクトップ

テントウムシ アブラムシの天敵

天敵製剤

天敵製剤とは、害虫の天敵である昆虫を生きたままパッケージにした農薬です。有機JAS栽培に使える天敵製剤もあります。2018年の時点で通販で手軽に買える天敵製剤は次の通りです。

目次

  1. テントップ:アブラムシ類の天敵製剤
  2. コレトップ:アブラムシ類の天敵製剤
  3. リクトップ:アザミウマ類の天敵製剤
  4. メリトップ:アザミウマ類の天敵製剤
  5. チリトップ:ハダニ類の天敵製剤
  6. ヒメトップ:ハモグリバエの天敵製剤
  7. ツヤトップ:オンシツコナジラミ類の天敵製剤
  8. サバクトップ:コナジラミ類の天敵製剤

テントップ

出光興産のアグリバイオ事業部門である出光アグリ株式会社(http://idemitsuagri.com)が手掛けるテントウムシの天敵製剤です。アブラムシ類を駆除するために使います。テントウムシの二齢幼虫です。20度から30度の温度がテントウムシの幼虫の生育に好ましいです。公式サイトの説明によると、テントウムシが幼虫でいる期間は約8.7日、蛹でいる期間は約3.7日です。成虫でいる期間は10日から120日(越冬)の間です。

使い方

アブラムシの発生初期に、1平方メートルあたり10匹から13匹を放ちます。アブラムシの発生初期から7日~10日間隔で使用することがすすめられています。放飼後は薬剤の散布を避けてください。はじめて使用する際には関係機関の指導を受けることが望ましいです。

飛ばないナミテントウ利用マニュアル(http://www.naro.affrc.go.jp/publicity_report/publication/files/warc_manual_tobanai_namitento_usetechnical_1.pdf)もご参考ください。

1アールあたりの放飼頭数は1000匹という計算になります。

200頭入り、100頭入り、50頭入りがあります。

コレトップ

コレトップはコレマンアブラバチを封入した天敵製剤です。コレマンアブラバチはアブラムシ類(ヒゲナガアブラムシ類を除く)に寄生して長期にわたり効果を発揮します。1ボトルあたり約250頭が封入されています。

使い方

10アールあたり4~8ボトル(1,000~2,000頭)を放ちます。2.5アール(250平方メートル、10m×25m)あたり1ボトル、250匹の計算になります。

コレマンアブラバチって?

コレマンアブラバチは地中海~中央アジア原産で成虫の体長が2mm程度の昆虫です。成虫の寿命は僅か6日です。卵~幼虫の期間は約2週間ほどです!アブラムシ1匹につき1個の卵を産み付け約400個産卵(つまりアブラムシ400匹に産卵)します。
参考ページ:http://www.idemitsu.co.jp/agri/tenteki_club/sp/product/cole_ecology.html
コレマンアブラバチはアブラムシに寄生する天敵です。

リクトップ

リクトップはアザミウマの天敵であるタイリクヒメハナカメムシを封入した天敵製剤です。タイリクヒメハナカメムシの体長は成虫で約2mmです。1ボトルあたり100頭または500頭で製品化されています。アザミウマ以外にもダニ類やアブラムシ類を捕食します。使用回数に制限がなく農薬使用にカウントされません。
  • 農薬登録番号:21545号
  • 性状:淡褐色粒状
  • その他成分:鉱物質(石綿不検出)

使い方

アザミウマ類の発生初期に放し飼いにします。タイリクヒメハナカメムシの活動に適した温度は25度から30度です。最低でも11度~12度必要です。卵から成虫になるまでの日数は雌で気温20度で約30日、気温25度で約16日です。成虫1頭あたりアザミウマを1日10頭捕食します。

参考ページ:http://www.idemitsu.co.jp/agri/product/microbe/enemy/riku.html
タイリクヒメハナカメムシがアザミウマを食べて駆除します。

メリトップ

メリトップはアザミウマ類の天敵ククメリスカブリダニを封入した天敵製剤です。1ボトルあたり50,000頭のククメリスカブリダニが入っています。他のダニ類や花粉類も食べるので圃場に定着しやすいです。
  • 農薬の登録番号:20851号
  • 適用害虫:アザミウマ類

使い方

アザミウマ類の密度が高い場合はあらかじめ殺虫剤でアザミウマの密度を下げてから使います。ククメリスカブリダニはアザミウマの1齢幼虫を中心に捕食します。野菜苗1株あたり100匹を目安に放し飼いにします。作物の上に米ぬかやふすまを入れたカップで放飼すると定着率が高まります。

ククメリスカブリダニ

ククメリスカブリダニはヨーロッパ~地中海沿岸~北アメリカ原産の昆虫です。ククメリスカブダニの成虫の大きさは約0.4mmです。卵~幼虫の期間は20度で約12日、成虫寿命は約20日です。卵は1匹あたり35個産卵します。

参考にしたページ:http://www.idemitsu.co.jp/agri/tenteki_club/sp/product/meri_ecology.html

ククメリスカブリダニがアザミウマを捕食します。

チリトップ

ハダニ類の天敵チリカブリダニをボトルに封入した生物天敵です。500mlのポリエチレンボトルあたり2,000匹のチリカブトダニが入っています。チリトップは使用回数に制限がなく農薬使用にカウントされません。
  • 農薬登録番号:20852号
  • 性状:淡褐色粒状

使い方

ハダニ類の発生初期に放飼します。
チリカブリダニがハダニ類を捕食します。

ヒメトップ

ヒメトップはハモグリバエの捕食寄生天敵であるイサエアヒメコバチをボトルに封入した天敵製剤です。
  • 農薬登録番号:20884号
  • 適用害虫:ハモグリバエ
  • 1ボトルあたり100頭

使い方

ハモグリバエの発生初期に使用します。日中に放つと天井に集まる性質があるので夕方に放飼します。10アールあたり4~8ボトル(200~800頭)使用します。

イサエアヒメコバチ

イサエアヒメコバチはヨーロッパ~北アフリカ原産のハチ目ヒメコバチ科の捕食寄生性昆虫です。成虫の体長は2mmほどです。 卵から幼虫までの日数は気温22度で約12日、成虫の寿命は20度で約30日です。総産卵数は200個~300個です。

参考ページ:http://www.idemitsu.co.jp/agri/tenteki_club/sp/product/hime_ecology.html
イサエアヒメコバチがハモグリバエ類を捕食します。

ツヤトップ

ツヤトップはオンシツコナジラミの捕食寄生性天敵オンシツツヤコバチの寄生蛹を箱に封入した天敵製剤です。1箱あたり45カードが入っています。1カードあたり50頭の羽化雌成虫になります。

使用方法

オンシツコナジラミの発生初期に放飼します。野菜25~30株あたりにつき1カードを使用します。

オンシツツヤコバチ

オンシツツヤコバチはアメリカ南西部原産のハチ目ツヤコバチ科の昆虫です。成虫の体長は約0.6mmです。コナジラミの3齢、4齢幼虫に好んで寄生します。休眠はなく気温23度で卵~黒化(蛹)まで約10日、成虫が羽化するまで約10日かかります。雌成虫は産卵管でコナジラミの体液や分泌物を吸い取ります。気温18度で活発になります。

参考ページ:http://www.idemitsu.co.jp/agri/tenteki_club/sp/product/tsuya_ecology.html
オンシツツヤコバチがオンシツコナジラミを捕食します。

サバクトップ

サバクトップはコナジラミの天敵であるサバクツヤコバチの寄生蛹の天敵製剤です。1箱25カード入りで1カードあたり約60匹の蛹が入っています。
  • 農薬登録番号:21511号
  • 適用害虫:コナジラミ類

使い方

コナジラミの発生初期に10アールあたり50~75カード(3,000匹~4,500匹)を放飼します。

サバクツヤコバチ

サバクツヤコバチはアメリカ合衆国原産のハチ目ツヤコバチ科の昆虫です。成虫の体長は約0.8mmです。 気温25度で卵~蛹までの生育日数は約19日。成虫の寿命は約30日です。産卵数は約150個です。タバココナジラミの2齢幼虫に好んで産卵します。

参考ページ:http://www.idemitsu.co.jp/agri/tenteki_club/sp/product/sabaku_ecology.html
サバクツヤコバチがコナジラミ類に寄生して捕食します。
いずれも大容量サイズもあります。
 

クレフノン 炭酸カルシウム水和剤

概要

クレフノンは白石カルシウム株式会社が販売する炭酸カルシウム水和剤です。炭酸カルシウムを主成分とし、さまざまな用途に使用されます。特別栽培農産物に係る表示ガイドラインにおける化学合成農薬に該当しません。

内容

  • 登録番号:9385号
  • 農薬の種類:炭酸カルシウム水和剤
  • 性状:類白色水和性粉末

適用作物

  • 柑橘類(はっさく、ぶんたんを除く)(着色促進)
  • みかん(浮皮の軽減及び果皮水分の減少促進の予防効果)
  • かき(非ボルドー防除体系有機殺菌剤による果実の表皮障害防止)
  • なし(非ボルドー防除体系有機殺菌剤による果実の表皮障害防止)
  • りんご非ボルドー防除体系有機殺菌剤による果実の表皮障害防止、銅水和剤による薬害の軽減)
  • ぶどう(銅水和剤による薬害の軽減)
  • おうとう(銅水和剤による薬害の軽減)
  • もも(銅水和剤による薬害の軽減)
  • ネクタリン(銅水和剤による薬害の軽減)
  • びわ(銅水和剤による薬害の軽減)
  • かんきつ(銅水和剤による薬害の軽減)
  • いちじく(銅水和剤による薬害の軽減)
  • うめ(銅水和剤による薬害の軽減)
  • キウイフルーツ(銅水和剤による薬害の軽減)
  • パイナップル(果実の日焼け防止)
  • 野菜類(銅水和剤による薬害の軽減)

通販

文責

このページは白石カルシウム株式会社のクレフノン水和剤の説明(http://www.shiraishi.co.jp/calcium/product/agriculture/agrochemicals/clef-non/)より引用いたしました。内容は2018年4月20日時点の記述に基づいています。    

Zボルドー 銅水和剤(殺菌剤)

Zボルドー

概要

多くの作物、病害に適用があります。野菜類に登録があり、軟腐病など有効薬材が少ない細菌性病害にも優れた予防効果を発揮します。適用の作物に薬害が少なく、使いやすい銅殺菌剤です。薬害軽減のため亜鉛とマグネシウムを配剤した処方のため、無機銅剤のなかでも薬害を低減しています。日本農林規格(JAS)の有機農産物栽培でも使用できます。
  • 登録番号21111
  • 成分:塩基性硫酸銅・・・58%(銅として32%)
  • 性状:淡青緑色水和性粉末 45μm以下
  • 毒性:普通物
  • 有効期限:5年

適用作物(適用病害虫名)

  • 麦類(黒節病)
    • 大麦(黒節病)
    • 採種用小麦(黒節病)
  • かんきつ(そうか病、黄斑病、かいよう病)
  • りんご(すす点病、すす斑病)
  • すもも(黒斑病)
  • もも(せん孔細菌病)
  • ネクタリン(せん孔細菌病)
  • ぶどう(べと病、さび病、褐斑病、つる割細菌病)
  • おうとう(せん孔病)
  • うめ(かいよう病)
  • びわ(がんしゅ病)
  • いちじく(疫病)
  • キウイフルーツ(花腐細菌病)
  • かんしょ(斑点病)
  • ばれいしょ(軟腐病、疫病)
  • やまのいも(葉渋病、炭疽病)
  • だいず(紫斑病、斑点細菌病、葉焼病)
  • あずき(褐斑細菌病)
  • いんげんまめ(かさ枯病)
  • さやえんどう(先端黄白化症)
  • 実えんどう(先端黄白化症)
  • そらまめ(赤色斑点病)
  • 未成熟そらまめ(赤色斑点病)
  • すいか(疫病)
  • トマト(疫病、輪紋病)
  • ミニトマト(すすかび病)
  • なす病(すすかび病)
  • だいこん(白さび病)
  • にんにく(春腐病、さび病、白斑葉枯病)
  • にら(株腐細菌病、白斑葉枯病)
  • にんじん(黒葉枯病)
  • レタス(腐敗病)
  • 非結球レタス(腐敗病)
  • パセリ(軟腐病)
  • ブロッコリー(花蕾腐敗病)
  • アスパラガス(斑点病、茎枯病)
  • にがうり(うどんこ病)
  • かぼちゃ(果実斑点細菌病、軟腐細菌病)
  • ズッキーニ(軟腐細菌病)
  • くわい(ひぶくれ病)
  • さんしょう(果実)(さび病)
  • さんしょう(実)(さび病)
  • 野菜類(斑点細菌病、褐斑細菌病、黒腐病、軟腐病、べと病、黒斑点細菌病)
  • こんにゃく(葉枯病、腐敗病)
  • てんさい(褐斑病)
  • 茶(炭疽病、赤焼病、もち病、網もち病)
  • りんどう(葉枯病)
  • つつじ類(もち病)
  • 樹木類(斑点病-ジュードサーコスポラ菌、輪文葉枯病)

使用上の注意点

  • 石灰硫黄合剤等アルカリ性の薬材との混用を避ける
  • りんごに使用する場合、薬害を生じるおそれがあるので必ず炭酸カルシウム水和剤を加用する
  • かんきつに使用する場合、薬害を生じるおそれがあるので炭酸カルシウム水和剤を加用する
※一部分のみ引用しました。

文責

このページはZボルドーの発売元、日本農薬株式会社の説明書(https://nichino-chirashi.com/nichino_user/pdf_view.aspx?cs=uuHICR4Te%2fOaAFslqplHPQ%3d%3d)から引用しております。提供している内容は2018年4月20日時点での情報です。
   

2/13/2018

農薬使用量の国際比較2018年版

FAOSTATによる1haあたりの農薬使用量の比較

日本がどれくらい農薬を使っているか世界と比較するためFAOSTATにて無料公開しているデータを調べてみました。データは2018年2月の時点で2015年までのデータがそろっていました。まずは日本とアメリカ、イギリス、フランス、中国の1ヘクタールあたりに何キロの農薬を使っているか統計データを見てみたいと思います。結論から言いますと、比べるまでもなく日本の農薬使用量は各国よりも多いです。このような結果になっている原因はわかりませんが、日本の農産物のほうが低農薬で安心安全でアメリカ中国の農薬使用量が多いという話はデマであることがわかります。
FAOSTATによる1haあたりの農薬使用量の比較2018年版
図1

データが揃っている2014年の時点で日本は11.85kg/haの農薬を使用しています。フランスは3.9kg/haです。オーストラリアは2.39kg/haです。アメリカは2.59kg/ha(2012年)です。国土面積が近いと思われるイギリスは3.02kg/ha(2015年)です。中国韓国に関しては統計データがありませんでした。

比較する国を、スーパーマーケットでなじみのある国に変えてみてみましょう。

FAOSTATによる1haあたりの農薬使用量の比較2018年版
図2

赤いラインは日本です。ピンク色のラインはチリです!!!他はブラジル、タイ、インド、カナダ、メキシコ、アメリカ、オーストラリアです。チリ産の農産物も結構危ないかもしれないということでしょうか。

しかしこの統計には反論もあります。

それは零細農家が多い日本は、小さい土地で農作物を密植栽培をしているために農薬の使用量が多くなってしまうという説です。しかしそうなると、中国やチリの農薬使用量が多く、日本に近い面積のイギリスの農薬使用量がアメリカ並みに少ないことに説明がつきません。この説は後に説明する農林水産省のデータで誤りであることが証明できます。

FAOSTATによる1haあたりの農薬使用量の比較2018年版
図3

そういうことで、日本に近いと思われる国を追加して比較してみました。降水量は圧倒的に差があるのですが、国土面積や人口密度が近いという点で選んでみました。ドイツ、オランダ、ニュージーランドとアメリカ、日本の比較です。日本は黄色いラインで示されています。赤色のラインはオランダです。緑色のラインはニュージーランドです。オランダのような国土が狭く栽培効率が非常に高い国でも農薬使用量は日本よりも抑えられていることがわかります。ドイツは農地1haあたりの農薬の使用量が低いです。

FAOSTATによる1haあたりの農薬使用量の比較2018年版
図4

最後に中国のデータが出てきました。赤い線は日本です。緑色の線は中国本土です。青色の線は台湾です。紫色の線は香港です。黄色い線はアメリカです。

いずれの小国と中国は日本と似たり寄ったりですが、中国本土は広いにもかかわらず、1haあたりの農薬使用量は日本と近いです。これは国土が狭く農地が密であるから農薬使用量が多く、国土が広く人口密度が低いから農薬使用量が少ないという他のサイトで述べられている説は当てはまりません。もしも無理やり当てはめるとすれば、中国が定められた何倍もの農薬を使っているという仮説が成り立つかもしれませんが、もしそうだとすれば残留農薬の値に他の国の数倍の結果が出るはずですので大ごとになるはずです。でもそうはならないのは、やはり1haあたりの農薬の使用量という統計が実際に農薬が使用された量かどうかわからない点にあると思います。

各国がどの程度きつい農薬を使用しているかどうかは残留農薬を比較してみる必要がありそうです。

報道ではインドなどは複数の薬剤がミックスされたかなり怪しい薬を紅茶栽培に使っていることもあり、単一の農薬よりも必然的に農薬の使用量自体は減るはずです。

つまるところ、単一の農薬か複合の農薬かどうかや持続期間によっても使用量が異なる結果になるといえましょう。

そして雨の影響ですが、日本は雨が降ると植物に付着した農薬が流れてしまうので再度散布しないとすぐに虫に食われたりしてしまいます。しかし雨が降るというなら同じというか、それ以上に高温多湿の台湾などの農薬の使用量の少なさについて説明がつきません。

あとやはり農薬の使用量の増減は各国の政策が直接原因であると言えます。厳しい基準を設けた国では当然農薬の使用量そのものが少なくなります。ところが日本は残留農薬の基準が他国の10倍100倍であることもざらなので、国の基準をもとに農薬の使用量と散布回数の基準がJAなどにおいてあらかじめ決まっていることもあり農家が勝手な使い方をすることはほとんどないでしょう。

データだけを分析しますと、韓国は割と農薬の使用量が日本に近い割に規制値が厳しいので実データと基準に矛盾が生じ、農薬使用量の基準を守っていないのでは、とちょっと怪しいです(参考URL:http://www.maff.go.jp/j/export/e_shoumei/attach/pdf/zannou_kisei-72.pdf)。日本の残留農薬の規制値は物によっては他国の2倍~100倍程度となっています。

一方で基準値が最も厳しいのがEUです。EUの基準値は日本の100分の1ほどです。基準を達成しているとすれば、EUの農産物は安心して購入できることを意味しています。

アメリカの基準値は項目によっては日本よりも規制が甘いものも見受けられました。中国の基準値はおおむね日本よりも厳しく設定されていますが、農作物を作っている人は学がないと思われますので、実際の使用量はどんぶり勘定かもしれません。

EUに農産物加工品などを売ろうと思うと農薬の使用量は今の100分の1くらいを目標にすべきかもしれませんね。でもそれが日本で実現できるのは、クリーンルームでメリクロン技術を使った施設栽培だけではないかと思います。健康を目的に移住するならEU圏内かオーストラリアがいいかもしれませんね。

結論です。日本は残留農薬の基準が最高で他国の100倍程度あるので、結果としてそれだけたくさん農薬を使うことができるので、農薬の消費量も多いのではないかと私は予想します。農薬の使用量は農家の善意で決まるのではなく、国の施策をもとにJAが農家を指導しますので、勝手に農薬の使用量を減らし経済的リスクを高める冒険は農家もしないと思います。少なくとも大手小売店に売るレベルの農産物に関しては農協が指導する通りにやっているから美麗な野菜や果物が買えるのです。つまるところ、日本の農薬の使用量が多いのは上(農林水産省や農協と農薬の会社)が決めたから下(農民)も従っているというだけの話だと思います。しっかり農薬使ってないと出荷させてもらえませんから、農民は従うしかないのです。近年は農薬の使用量を半分に減らしても米などの重要作物を栽培可能であることがわかってきたので環境問題に熱心な地方自治体は減農薬の取り組みを施策としてすすめています。蛍等の希少生物保護のためには水路の脱コンクリート化や干上がることのない河川の整備なども合わせて行う必要もありそうですが、その手の環境問題への取り組みはまだ希望が見えません。

ここで気になるのが農薬などの化学的汚染物質と新生児の障害や発がん率との関係ですが、どういうわけか、そういった因果関係の研究はニュースでも聞いたことがないので報告を待ちたいと思います。
   

津田かぶの甘酢漬け(千枚漬け)レシピ

おいしい津田かぶの甘酢漬け(千枚漬け)

津田かぶの甘酢漬け(千枚漬け)

津田蕪を収穫しましたので千枚漬けを作ってみました。まずは津田蕪を細く切ってから塩漬けします。塩の量はそのまま本漬けの塩分量になりますので入れすぎないように加減してください。その後、甘酢と昆布や鷹の爪などで本漬けして完成です。津田かぶの甘酢漬けは漬け時間が長くなるほどピンク色になりますよ!

この津田蕪の千枚漬けは簡単でおいしかったです!!!津田蕪は水分が少ないので漬物にしてもそれほどおいしくはないので薄く切ることがポイントです。私は津田蕪より赤蕪で漬物を作ったほうがおいしいと思いました。まだまだたくさん畑に津田蕪が残っているので残りも浅漬けにしてみようと思います。

津田蕪は肥大するまでに時間がかかるので、植え付けは少々早めにして年内収穫にしたほうがトウが立ちにくいように思います。年を越してから肥大すると根茎が硬くなってしまいます。
   

11/27/2017

津田かぶの葉の炒め物のレシピ

津田かぶの葉のレシピ

津田かぶの葉は湯で物や炒め物に、根塊は漬物や蒸し物などにして調理します。かぶの葉は脂溶性ビタミンであるビタミンKやカルシウム、モリブデン、ビタミンCが豊富ですので油とともに調理します。ビタミンCを摂りたい場合は葉を蒸すなどして加熱時間の短い調理法を用います。

栄養の参考サイト:カロリーSlim http://calorie.slism.jp/106034/
津田かぶの炒め物
津田かぶの炒め物
葉の参考レシピ:大根葉(カブ葉)のふりかけ by ぱんこ625をアレンジしました。

材料

  • 津田かぶの葉 5株分
  • しょうゆ 大さじ1
  • みりん 大さじ1
  • 酒 大さじ1
  • ごま油 大さじ1
  • すりごま 適量
  • かつおぶし 適量

作り方

刻んだ津田かぶの葉を茹でて臭みを取ります。熱したごま油を引いたフライパンに津田かぶの葉を入れ炒めます。葉の水気がなくなってきたら、酒、みりん、しょうゆ、すりごまを加え、皿に盛りつけた後に乾いたかつおぶしをふりかけます。味付けを濃くすると漬物のようなごはんのお供になり、淡くするとお浸しのようなあえ物になります。

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津田かぶの無農薬での育て方を説明しています。
   

津田かぶの育て方(無農薬・有機栽培)

津田かぶの育て方(無農薬・有機栽培)

津田かぶ

津田かぶ(津田蕪)とは出雲地方の伝統野菜で太く短い蕪(かぶら)です。津田かぶは10cm程度の小さな蕪です。根は赤く根の先端が白く曲がっており愛らしい姿が魅力です。

種まき

津田かぶの栽培に適した種まき時期は秋頃です。涼しくなった頃に根茎が肥大して11月の終わりごろから12月頃に収穫できるようになります。種子の袋に種まき時期の目安が書かれていますが、私の場合、遅めの種まきにしたほうが生育がよかったです。寒冷地では8月から9月、中間地・温暖地では9月から10月が種まきの適期です。

育て方(無農薬)

津田かぶを育てるには玉ねぎマルチが最適です。津田かぶを無農薬で育てるには種まきの時期と周辺の除草が重要です。秋の昆虫が盛んに鳴いている時に種まきをすると、バッタやコウロギ、モンシロチョウの幼虫などに葉を食害されますので、虫の声がひと段落したあたりが種まきに適していると思います。

津田かぶの育て方(無農薬)
津田かぶの無農薬栽培

このようにマルチの穴に種子を撒き、まびきながら最終的に1株だけ残します。

無農薬なので葉裏に毛虫や虫卵がついている場合がありますので、収穫後はしっかり洗い、なるべく生で食べないようにしましょう。

津田かぶの育て方(有機栽培)

津田かぶ

津田かぶを有機栽培で育てるにはBT剤という薬剤がチョウ目の幼虫に効きます。しかし有機栽培に使える薬だからといっても殺虫剤で農薬ですから葉を人が食べる際には残留農薬に注意しましょう。殺菌剤はなくても津田蕪を育てることが可能です。

冒頭に掲載しました写真程度の虫くいであれば無農薬で十分育てることが可能です。

収穫

収穫した津田かぶ
収穫した津田かぶ

津田かぶの収穫の目安は根塊の直径が3cmくらいになって見た目が大きくなったら適期です。この品種はそれほど肥大しませんが、少なくとも日野菜蕪よりも太いです。この写真の状態で根はやや硬くなっておりましたので、小さいうちに収穫したほうがよいと思います。

津田かぶの種

津田かぶの種子は通販でも購入することができます。

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おいしい津田かぶのレシピを紹介しています。
   

8/16/2017

有機JAS認定農薬一覧表

有機JAS認定農薬一覧早見表

有機JASで使える農薬ってどんな種類があるの?私の疑問はここからでした。調べた内容をみなさんと共有すべく、ページに書き留めましたので、ご参考になれば幸いです。必ずしもこれらの農薬が安全というわけではありませんので、過信は禁物です。殺虫系農薬は有機JASで農薬を使わなかったことにできる農薬(この考え自体がけしからんと思います)とはいえ、立派な農薬ですので、これらの残留農薬が海外(の白人社会)で問題となっており気を付けたほうがよいと思います。有機栽培の理念を忘れ、目先の利益のために本末転倒になって農産物が有機栽培用の農薬に汚染されている事態も起きているようです。

有機JAS認定農薬一覧表
薬剤類型 製品名(解説ページまたは楽天の当該商品一覧へリンク)
無機硫黄剤 イオウフロアブル コロナフロアブル サルファーゾル 硫黄粉剤50 硫黄粉剤80 クムラス 
無機銅 Zボルドー ICボルドー412 ICボルドー48Q ICボルドー66D コサイドボルドー3000 サンボルドー クプラビットホルテ ベニドー粉剤DF 撒粉ボルドー 園芸ボルドー イデクリーン水和剤
脂肪酸グリセリド サンクリスタル乳剤 アーリーセーフ ガーデンアシストファームスプレー
バチルス菌 ゼンターリ顆粒水和剤 エスマルクDF トアローCT水和剤 トアローフロアブルCT バシレックス水和剤 チューンアップ顆粒水和剤 デルフィン顆粒水和剤 インプレッション水和剤 ボトキラー水和剤 サブリナフロアブル フローバックDF ブイハンターフロアブル
炭酸水素ナトリウム ハーモメイト水溶剤 ジーファイン水和剤 重曹(うどん粉病 灰色かび病 さび病)
炭酸水素カリウム カリグリーン(うどん粉病 灰色かび病 さび病)
ミルベメクチン ダニ類の殺虫剤。コロマイト乳剤 コロマイト水和剤 ミルベノック マツガード(別表2に掲げる農薬)
スピノサド アザミウマ類、ハモグリバエ、コナガの殺虫剤。スピノエース (別表2に掲げる農薬)
炭酸カルシウム クレフノン(天然) 銅水和剤の薬害防止に限る (別表2に掲げる農薬)
還元澱粉糖化物/デンプン アブラムシ、ハダニ、コナジラミ。エコピタ液剤 あめんこスプレー ベニカマイルド液剤 粘着くん水和剤(粘着くん液剤は×
シイタケ菌糸体抽出物 株の消毒、手指の消毒、ハサミの消毒。発根促進。モザイク病。レンテミン 
燐酸第二鉄 スラゴ ナメクジキラーFエース ナメクジ退治 ナメトール フェラモール
展着剤 アビオンE ペタンV アグロガード ステッケル 等(ガゼイン又はパラフィンを有効成分とするものに限る)
天敵等 エンストリップ スパイテックス アフィデント アフィパール ククメリス アブラバチAC オリスター コマユバチDS ヒメコバチDI マイネックス トモノツヤコバチEF チリトップ コレトップ リクトップ サバクトップ ツヤトップ ヒメトップ テントップ メリトップ バイオトピア バクテローズ ナミトップ ゴッツA 等  
フェロモン コナガコン コンフューザーA シンクイコン ハマキコン ヨトウコン フェロディン
微生物 パストリア水和剤(ネコブセンチュウ)マリーゴールドと落花生もネコブセンチュウへの効果あり。
オイル ハッパ乳剤 マシン油
その他 食酢 生石灰 珪藻土粉剤 ワックス水和剤 クロレラ抽出物液剤 二酸化炭素燻煙剤 除虫菊乳剤 ピレトリン乳剤 硫酸銅 アルムグリーン(生薬) 等

有機JAS適合農薬とまぎらわしいカウントされる農薬

粘着くん液剤 オレート液剤 アカリタッチ乳剤 パイベニカ乳剤 カスミン水和剤 キノンドー水和剤 クレフノン(合成) テンネンムシトール でんぷんスプレー
(2016年調べ)
   

7/13/2016

有機栽培の体験談

有機JAS農薬使用の体験談

ここでは私が有機JAS認定農薬を使用した体験談を綴りたいと思います。

トアロー水和剤(BT剤)の使用感想

トアロー水和剤はチョウ目の葉を食害する害虫の消化管で毒を生じさせ害虫を殺すための農薬です。トアローは萌芽・増殖しないということで、菌が土壌に残ることはほぼないのではないかと思い、この農薬を選択しました。使用対象はチュウレンジハバチの幼虫というバラの葉を食害する害虫です。トアローを散布しましたら、葉に定着しないことに悩みました。薬剤が水の玉となりポロポロと葉からこぼれ落ちました。展着剤を使用しても思うように葉に薬剤が付着しませんでした。トアロー水和剤の効果は、幼いチュウレンジハバチの幼虫の段階では効果は見られたものの、そこそこ大きな2cmくらいの長さの幼虫になると効果を感じませんでした。結局、雨で落ちたりしてバラの葉は丸坊主になりました。このトアロー水和剤は毎週1回などマメに散布しないと役に立っていない感じです。

本来はアオムシに対して使うものなんですが、レモンは皮も料理に使いますからBT剤は使わないでおこうと思いました。

ビタットトルシー(粘着シート)の使用感想

ビタットトルシーという粘着シートには黄色と青色がありまして、今回は黄色のシートの使用感想を書きたいと思います。庭のバラやブドウや桃の果樹の植木鉢にビタットトルシーを設置しました。すぐにチュウレンジハバチやブドウスカシバが大量にかかり、細かい昆虫もトルシーにかかりすぐに粘着シートは黒くなりました。しかしトカゲも3回ほどかかり1匹は死なせてしまいました。トカゲを粘着シートからはがす作業はかなり気を使いました。

桃に関してはビタットトルシー黄色の効果はあったように思います。桃の鉢植えにアブラムシなどの害虫はほとんど見られませんでした。桃の鉢植えに設置したトルシーは、細かい虫がいっぱいくっついていました。

ブドウに関しては・・・あまり効果は見られませんでした。それどころかトルシーに張り付いたスカシバの性ホルモンでさらにスカシバが引き寄せられたようにも見え、ブドウに産卵されまくり、木がボロボロになってしまいました。ブドウは防虫ネットで覆ったほうが絶対いいと思いましたがネットで覆うとさび病が発生しやすくなる欠点がありました。

バラに関しては数匹のチュウレンジハバチがかかったものの、それっきりで効果はあまり感じませんでした。

コガネムシは黄色の粘着シートではまったくかかりませんでした(青ならどうだろう?)。おすすめは野鳥や爬虫類がくっつきにくい、網目のあるタイプです。
ビタットトルシーの効果 黄色
ビタットトルシーの効果 黄色
生殖ホルモンが出ているやばい害虫がかかった場合はすぐにシートを捨てたほうがいいです。

銅水和剤の使用感想

ブドウ栽培とカキの栽培に銅水和剤、クプラピットホルテとサンボルドーを使用しました。ブドウに関しては防除効果はありました。サンボルドーのほうが効果が強いように感じました。柿に関してはまだ観察中であります。

ボルドーは家庭菜園用としては大容量すぎて使いづらく、そうかといってサンボルドーのような小分けのボルドーは割高です。せめて100g入りくらいの容量のパッケージで販売していただきたいものです。おすすめなのは粉立ちを抑えたコサイド3000です。

炭酸水素ナトリウムの使用感想

製品名ではハーモメイトのような薬剤や食用の炭酸などがあります。炭酸水素ナトリウムをソラマメに散布しました。ソラマメの病気の進行が遅くなり豆が腐ったような味になることは回避されましたが売り物のようにきれいにはなりませんでした。そして茄子科の野菜には散布しないようがよいと感じました。トマトに炭酸水素ナトリウムを散布しましたら、葉が黄色くなって少々影響が出ました。ビワも果皮が痛みました。バラ科の果樹に関しては全然影響がなく、散布効果があったように思います。初期の散布ではアブラムシを回避する効果も感じました。

ハーモメイトは家庭菜園用にはちょうどよい容量でした。

カリウム製剤(カリグリーン)の使用感想

カリグリーンは、バラとキュウリに散布しました。効果のほどはよくわかりませんでした・・・。1度しか使っていませんので。できれば継続的に使いたいと思いましたが、数回分しかないのでもったいないと思いました。黒点病にはあんまり意味がなかったように思います。

無機硫黄剤の使用感想

コロナフロアブルを使用した感想です。収穫後の柑橘類に使用しました。カイガラムシについてはあまり効果を感じませんでしたがまったく効果なしというわけではありませんでした。しかし臭いがかなりきついので住宅地での使用はやめるべきだと反省しました。コロナフロアブルは冬季の畑での使用に限定したほうがいいでしょう、かなり匂います。無機硫黄剤は安価ですが長く残りますので1回程度の使用にとどめておいたほうがよいでしょう。

マシン油乳剤の使用感想

はっきりいって、カイガラムシにはこれしかないと思いました。ワタフキカイガラムシのような大きなカイガラムシに効果がありました。初めて使う場合は2回ほど念入りに、次回からは冬季に1回の散布でいいかも。